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カテゴリー: 保有ポートフォリオ

2025年11月運用実績:「割安是正」の兆しか、一時的なノイズか。冷静な目で見るプラス引け

2025年11月運用実績:「割安是正」の兆しか、一時的なノイズか。冷静な目で見るプラス引け

2025年11月の取引が終了しました。

今月のマーケットを振り返ると、実に「ノイズ」が多かった1ヶ月でした。

高市政権下の外交リスクや米国の対中規制強化といった外部環境の変化に、市場は過敏に反応しました。特に、日経平均株価が4%以上も急落する一方で、TOPIXはプラス圏を維持したという「ねじれ」は、相場の方向感のなさを象徴しています。

結果のログ(運用成績)を確認すると、市場の混乱を回避し、運良く「無傷」で通過することができました。

1. ベンチマーク比較:ハイテク安の「嵐」を避けて

まずは、市場全体と私のポートフォリオのパフォーマンス比較です。

指標11月騰落率備考
きりしまPF+2.39%推定値(加重平均)
参考:TOPIX+1.39%全体的に底堅い
参考:日経平均-4.29%半導体・ハイテク株が重荷

日経平均がマイナス4.29%と調整する中、TOPIXはプラス1.39%で着地。そしてポートフォリオは、主力株の上昇に助けられ、TOPIXを上回るプラス2.39%となりました。

ただ、これは戦略の勝利というよりは、私の保有株に「ハイテク・半導体関連がほとんど入っていなかった」という、ポートフォリオの偏りが幸いした結果に過ぎません。

2. ポートフォリオ詳細:「価値」への回帰が始まったのか?(ハイスペックな願望)

今月の確定データに基づく、ポートフォリオの構成と騰落率は以下の通りです。

コード銘柄名セクター構成比率11月騰落率
1343NF J-REITREIT31.75%+2.25%
8985J・ホテル・リートREIT20.94%-4.06%
7683ダブルエー小売業14.35%+3.62%
3349コスモス薬品小売業12.95%+8.82%
4732USSサービス業9.06%+2.24%
2303ドーン情報・通信4.19%+1.78%
33827&iHD小売業3.72%+8.47%
3835eBASE情報・通信3.05%-2.73%

今月、パフォーマンスを牽引したのはコスモス薬品やセブン&アイHDでした。どちらも、大きく売られた反動による自律的な反発(リバウンド)の側面が強いでしょう。

一方で、堅調だったダブルエー・USS・ドーンの動きを見ていると、ふと一つの仮説が頭をよぎります。

「市場がようやく、放置されていた『割安な価値』を織り込み(是正し)始めたのではないか?」

これまでハイテク株の熱狂に隠れて見過ごされてきた「地味だが稼ぐ力のある企業」に、ようやくスポットライトが当たり始めた。

……この上昇に投資家っぽい説明らしいことができます。

しかしながら、これは私の「ハイスペックな願望」が混じったバイアスが入ってます。単なる一時的な資金シフト(セクターローテーション)で終わる可能性も十分にあります。

だからこそ、ここで「読み通りだ」と浮かれるのではなく、「そうした兆候があるかもしれない」程度に留め、冷静さを保つことが重要だと感じています。

3. 今月のメンテナンス:ノイズを拾い、種を蒔く

今月は、株価の変動に合わせていくつかのメンテナンス(売買)を行いました。記事もリンクします。

まず、大きく値を下げたジャパン・ホテル・リート(8985)を買い増しました。 下落の要因は政治的な発言等の「外部ノイズ」であり、ホテルの稼働率という「内部スペック」に劣化は見られないという見立て。半分ぐらいは株価としては戻ってきています。

また、ダブルエー(7683)も買い増しています。 こちらは純粋な投資判断というより、「株主優待(靴の引換券)」を目的とした家族総出の作戦です。妻や子供の口座も活用して分散保有することで、世帯全体でのメリット最大化(最適化)を図っています。

さらに、決算後に軟調なeBASE(3835)も、押し目と判断して少しずつ拾っています。

これだけ買い向かう姿勢を見せていますが、ここでボトルネックとなるのが、毎度おなじみの「キャッシュ不足(Out of Cash)」です。 これら3銘柄を拾うので手一杯で、信越化学工業などは指をくわえて見送るしかありませんでした。

買いたい時に弾がない。このもどかしさはサラリーマン投資家の「仕様」ですが、12月のボーナスまでは我慢の運用を続けるしかありません。

95%の自制と、5%の安堵

総括すると、今月は「荒れる相場の中で、運良く資産が守られた」という結果になりました。

この結果に対する私の心境は、喜びよりも「安堵」に近いものです。

  • 「たまたま風向きが良かっただけ。来月には逆風になるかもしれない」という強い自制心が95%。
  • 「それでも、市場が荒れる中で資産を減らさずに済んだ」というささやかな安堵が5%。

もし本当に「割安是正」のトレンドが来ているのなら嬉しいことですが、市場は常にブラックボックスです。

この「5%の安堵」を胸にしまいつつ、残りの95%の冷静さで、慢心することなく来月の相場に向き合いたいと思います。

まずはキャッシュポジションの回復を待ちつつ、今のポートフォリオを大切にメンテナンスしていきます。