2026年元旦 投資アルゴリズムのメジャーアップデート。心で「割安」というラベルを剥がし、本質的な「合理性」へ回帰する。
新年、明けましておめでとうございます。 旧年中はマニアックな『デバッグ日誌』にお付き合いいただき、ありがとうございました。
今年は、私の投資スタイル(アルゴリズム)のコア部分について、少し正直な告白と、新たな決意表明をしておきたいと思います。
1. アルゴリズムの更新:アイデンティティの再定義
これまでは分かりやすさ重視で、自分のことを「バリュー投資家」と称し、「割安こそ正義」のような発信をしてきました。 しかし、実のところ私はベンジャミン・グレアムほど厳格に「ネットネット株しか買わない」といった教条的なバリュー信者ではありません。
改めて自己デバッグすると、私の根本にあるOS(基本思想)は、常に「合理性があるか?」の一点でした。 その結果として「割安株」が選ばれることが多かっただけで、実はインデックスもREITも投資していますし、合理的だと判断すれば他の手法も厭わないスタンスでした。
しかし、自ら貼った「バリュー投資家」というラベル(アイデンティティ)に無意識に縛られ、「PERが高いから」という理由だけで、強いモメンタムや時代の潮流を食わず嫌いによる機会損失を避けたいと思ったのでこんなコトを書いております。
「割安(Value)」は、合理性を構成する一つのクラス(要素)に過ぎません。 2026年は、「バリュー投資家」という看板に固執せず、指標面での割安さがなくても、そこに「価格上昇を裏付ける合理的な論理」が見出せるのであれば、柔軟にエントリーしていく。 本来の自分自身のスタンスである「広義の合理性」へ、思考をアップデートします。
とはいえ、「何の投資家ですか?」と聞かれると、「バリュー・成長・割安株です。」とメインを答えている。そんなスタンスで2026年は始められたらなんて思ってます。
2. なぜ、あえて「個別株」なのか?
実のところ、私のポートフォリオにはインデックス投信(オルカン等)も含まれています。資産形成の「解」として、それが非常に合理的なブラックボックスであることは理解しています。
しかし、私が本気で向き合い、ここで発信したいのはやはり「日本株の個別銘柄」です。なぜ、あえて手間の掛かる道を選ぶのか。理由は2つあります。
① 「ブラックボックス」を開ける楽しさ
インデックス投資は、中身が見えない(見る必要がない)ブラックボックスです。 対して個別株投資は、財務諸表を読み、ビジネスモデルを分解し、「ホワイト・ハッカー」になることができます。
(※クライアント依頼の脆弱性評価でクライアントのシステムをハッキングを試みるエンジニア。)
日本語というネイティブ言語の優位性を活かし、公開情報を読み解き、「この企業は伸びるのか?」を自分でジャッジする。 この「評価プロセスそのもの」に、私はエンジニアとしての楽しみを見出しています。他人が作ったパッケージを使うより、自分でコードを書いて動かす方が楽しいのと同じです。
② 「応援」という意義
そして、自分で中身を精査し、「これはいい!」と惚れ込んだ企業にお金を投じることは、単なるマネーゲームを超えた「応援」になります。 数字の向こう側にいる経営者や社員の熱量を感じ、その成長を株主として共有する。 この「意味」を感じられることこそが、個別株投資の醍醐味であり、私が日本株にこだわる理由です。
論理とロマンで、TOPIXを超える
「割安」という得意な武器はそのままに、これからは「合理性」と「応援したいというロマン」を燃料に、より自由に市場に関わっていきます。
目指すは、市場平均(TOPIX)を大きくアウトパフォームする成果(アルファ)。 論理とロマンの両輪で、今年も日本株をハックしていきます。
その試行錯誤の過程(デバッグ記録)を、今年もここで包み隠さず発信していくつもりです。 どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
2026年 元旦 きりしま