2025年12月振り返り:引き続きREIT過半数。大型内需株への資金循環を感じた年末。
2025年12月29日。今年の相場もすべて終了しました。 1年を締めくくる12月の月次報告として、現在のポートフォリオの状況と、自身の仮説が市場とどう向き合ったかを振り返っておきます。
今年は運良くプラスで終えることができましたが、これはあくまで市場環境に助けられた結果に過ぎません。来年も同じようにいく保証はないため、気を引き締めてログ(記録)を残しておきます。

1. ポートフォリオ構成:なぜ「REIT」が過半数なのか?
まず、現在の資産配分(円グラフ)を見てみます。
- NF東証REIT: 33.1%
- ジャパン・ホテル・リート: 19.1%
合計で 52.2%。ポートフォリオの半分以上をREITが占めています。 「なぜS&P500やオルカンのようなインデックスにしないのか?」と問われれば、エンジニアとして「可視性(Observability)」の違いを挙げます。
インデックスとREITの決定的な差
インデックス投資は正解の一つですが、中身がブラックボックスになりがちです。 一方でREITは、エンジニア好みの仕様になっています。
- データの透明性: 保有している「個別の物件」まで全て見えますし、「月次データ」で稼働率も追えます。
- 配当性向90%のルール: 利益の90%超を配当すれば法人税が免除されるため、利益が内部留保されず、ダイレクトに株主(投資口主)へ還元される仕組みがコードされています。
調達コストもまだ低く抑えられており、現物の不動産オーナーに近い感覚で保有できる。 利上げやインバウンド(中国客)の減少といったノイズはありますが、この「有利な構造」が崩れない限り、上昇トレンドは続くだろうという仮説(ナラティブ)を持っています。
2. 騰落率ランキング:JHRの下落は「仕様通り」の挙動
次に、11月→12月の騰落率(棒グラフ)を確認します。

📉 ジャパン・ホテル・リート (-4.99%)
肝心のREITですが、大きく下げているように見えますが、心配はしていません。 これは12月決算銘柄特有の「配当落ち」です。 JHRは年に1回しか分配金が出ない仕様のため、権利落ち日にはどうしても株価がガクンと下がります(配当利回り約5%分が剥落した計算)。 配当込みなら騰落率はプラス。これはバグではなく「仕様」通りの挙動。ここからまた1年かけて、インバウンド需要と共に価値を積み上げていくのを待つだけです。
✅ 大型バリューの強さ:コスモス薬品・セブン&アイ
- コスモス薬品: +6.87%
- セブン&アイ・HD: +5.48%
一方で、AI中心の日経平均が伸び悩む中で、大型のディフェンシブ銘柄にはしっかり資金が入りました。 「グロース」や「小型株」よりも、確実なキャッシュフローを持つ「割安な大型株」が選好される流れを肌で感じます。コスモス薬品とセブン&アイがその受け皿として機能したようです。
3. ダブルエー (WA) の一時撤退と戦略
今月の取引では、ダブルエー (+1.78%) については、少しポジションを落としました。 ただし、企業自体を悪く思っているわけではありません。むしろ、「配当落ち後に買い直す」ための戦略的な撤退です。
少ない株数でも継続して保有(運用)し続けていると、その銘柄特有の「クセ(需給の動き)」が見えてきます。ダブルエーの場合、「配当落ち日」に大きく調整する傾向があるため、一度利確して安くなったところを拾い直すのが合理的だと判断しました。
電卓を叩いて理論値を出すだけでなく、こうして「需給(アノマリー)」を肌感覚で読めるようになること。 これこそが、小回りの利く個人バリュー投資家の強みなのかもしれません。
4. 2026年への展望:電卓と肌感覚のハイブリッドで
2026年に向けては、引き続き「バリュー株」を軸にしつつ、少し視野を広げていきたいと考えています。
- 注目セクター: AI関連銘柄、および大型のバリュー株。
- 投資スタイル: 「電卓(ロジック)」と「肌感覚(需給)」の融合。
「肌感覚」というと少し投機的に聞こえるかもしれません。しかし、長年相場を見ていると感じる「今は大型株に資金が来ている」「この銘柄はここで下がる」といった直感は、意外と馬鹿になりません。
2026年も、データに見える価値(ロジック)をベースにしつつ、市場の空気(需給)も敏感に読み取りながら、謙虚に、そしてしぶとく運用を続けていきたいと思います。
それでは、良いお年を。