エンジニア視点で企業を読み解く「K-Values Note」運営者プロフィール

エンジニア視点で企業を読み解く「K-Values Note」運営者プロフィール

はじめまして。個人投資家ブログ『K-Values Note』を運営している、霧島(きりしま)と申します。

普段は東京のIT企業で、システムアーキテクチャの設計や実装に携わっている40代のエンジニアです。プライベートでは妻と子供との生活を何より大切にする、どこにでもいる家庭人でもあります。

このブログは、そんな私がITエンジニアとしての視点――すなわち、数値とロジックを重視するアプローチを用いて、株式市場という巨大なブラックボックスと対話した記録です。

ここでは、私の投資家としての「仕様(スペック)」と、市場と向き合うための「基本設計(スタンス)」についてお話しします。


投資スタイル:ノイズを捨て、シグナルを拾う

市場には、毎秒のように新しい株価が表示され、ニュースが飛び交います。一見すると、これら全ての情報に即座に反応することが正解のように思えるかもしれません。

しかし、私のエンジニアとしての経験則は告げています。「過剰なアラートは、本質的なシステムエラーを見逃すノイズになる」と。

日中、仕事と育児という重要なタスクを抱える私にとって、画面に張り付くデイトレードはリソース管理の観点から現実的ではありません。また、家族の未来という「絶対にダウンさせてはいけないシステム」を運用している以上、再現性のない投機的なギャンブルに手を出すわけにもいきません。

そこで私がたどり着いた解が、企業の「本質的価値(Value)」をロジカルに計算し、価格というノイズが価値を下回った瞬間にエントリーするというスタイルでした。

市場心理という曖昧なものではなく、財務諸表という「ソースコード」を読み解き、そこにバグ(割安な放置)があれば修正されるのを待つ。これが私の基本動作です。


ポートフォリオ戦略:CoreとSatelliteの役割分担

私のポートフォリオは、システムの安定稼働と機能拡張を両立させるため、明確に2つのレイヤーに分けて管理しています。

1. 【Core】インデックス投資(守りのOS)

  • 投資対象: S&P500、全世界株式(オルカン)
  • 役割: 資産全体のベースラインです。世界経済というOSのアップデート(成長)に合わせて、市場平均のリターンを享受します。退屈に見えるかもしれませんが、サーバーの稼働率と同様、ここが安定していなければ攻めの運用はできません。

2. 【Satellite】個別バリュー株投資(攻めのアプリケーション)

  • 投資対象: 独自の「堀(Moat)」を持つ優良企業
  • 役割: インデックスを上回る超過リターン(α)を探索する領域です。 流行りのテーマ株には触れません。本業で培ったリサーチ力を活かし、本来の価値よりも不当に低く評価されている銘柄を厳選します。これは私にとって、複雑なパズルを解くような知的な探求でもあります。

※その他、ポートフォリオの冗長化(リスク分散)として、J-REITなどのアセットも組み込んでいます。


規律:市場から退場しないための「エラー処理」

40代・子持ちの会社員が投資を続ける上で、致命的なエラー(退場)だけは避けなければなりません。そのために、私は以下の「例外処理」を自分自身に実装しています。

レバレッジ(信用取引)は実装しない

レバレッジは、読みが外れた瞬間に強制終了(ロスカット)を招く仕様です。仕事中や家族との団欒の時間に追証の心配をするのは、私の人生設計においてバグでしかありません。どんな暴落が来ても枕を高くして眠れるよう、現物のみで運用します。

ブラックボックスには投資しない

「なんとなく上がりそう」という雰囲気だけで資金を投じるのは、中身の分からない実行ファイルを開くようなものです。その企業がどのようなロジックで収益を上げ、競合に対してどのような優位性を持っているのか。自分の言葉で仕様説明できないビジネスには投資しません。

マクロ経済という「外部変数」に依存しない

金利や為替の動きは、変数が多すぎて正確な予測が不可能です。コントロールできない外部要因に賭けるのではなく、計算可能な「個別の企業価値」にフォーカスします。マクロ要因で株価全体が下がった時こそ、優良なコード(企業)を安く手に入れる好機と捉えます。


注目しているセクター:美学を感じる設計思想

私が好むのは、派手なUIを持つ企業よりも、バックエンドで堅牢な処理を行い、世界中で代わりのきかない「縁の下の力持ち」のような企業です。

  • 半導体・素材: AIやデジタル社会を下支えする「黒衣」たち。(例:信越化学工業、村田製作所 など)
  • プラットフォーマー: ネットワーク効果という強力なアルゴリズムで市場を独占する企業。(例:リクルートHD など)
  • ニッチトップ: 特定のドメインで高収益・高シェアを維持する、最適化された中小型株。(例:ドーン、eBASE など)

ブログ『K-Values Note』の目的

このブログは、私自身の投資判断の精度を高めるための「デバッグ(思考の検証)ログ」です。

株価の変動理由を感情論で片付けるのではなく、「なぜ市場はそう判断したのか?」「計算上の適正価格はいくらか?」を、数字とロジックで紐解いていきます。

同時に、この記録が私と同じように「仕事や家庭と両立しながら、ロジカルに資産形成をしたい」と考える兼業投資家の方にとって、何らかの気付きとなるライブラリになれば幸いです。

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